突如襲った難病の記録 第3章
寝起きで手足に痺れ(麻痺)を感じたらすぐに病院へ行きましょう
当ルポは5つの記事に分けて投稿する(予定)内の4/5である。
尚、足に麻痺が発生した日を発症日とし、0日とする。
- -11日 鶏肉を食べる
- -7日 お腹を下す
- 0日 発症
- 1日 受診・入院
- 32日 退院
“普通”への適応 ~自宅リハビリの始まり~
続 32日目
ルポ主を乗せたミニバンが病院から走り出し、ほどなくして自宅へ着いた。
病院の自動ドア→ミニバン、ミニバン→自宅玄関という本当に短い距離でも暑くてしんどい。
雨よりはマシだが、夏へ突入しようとする太陽の光に体力を削がれる。
朝イチにしといてよかった。
今後のリハビリでは筋力の回復はもちろんだが、暑さ寒さや道路状況(段差や障害物)、通行人、車両等、健常なら何とも思わない事にもまた慣れないといけない。
病院という危険を取り去っていた環境から”普通”への適応だ。
とりあえず自宅に到着し、椅子に座る。
尻の(筋)肉が無くなっているので骨があたり痛い。
妻が先日の蕎麦打ち体験で作った蕎麦を食べる。
やはり自宅は落ち着く。
ちなみに帰宅に際して、松葉杖は2本借りてきた。
片松葉なので本来ならば1本で事足りるのだが、屋外用と屋内用を分けたいためだ。
ただし家の中でも2階に上がったりしなければ松葉杖無しでも生活できた。
夕方には風呂に入った。
約1か月ぶりの湯船はまさに極楽だった。
気持ち良さは今まで入ってきたあらゆる温泉と比較しても最上位に来るだろう。
体力が落ちているため長風呂はできないが充分リラックスできた。
退院初日は特に何もせず、のんびりしていただけだが疲れはやはり感じた。
入院前は2階で寝ていたが、階段がしんどいのでしばらくは1階で寝ることにした。
久々のビールを飲み、これまた美味かった。
33日目
久しぶりに自宅で朝を迎えた。
メダカに餌をやる。
忙しない病院の朝と違い、穏やかな朝だ。
やはり自宅は心が落ち着く。
のんびりしながらも、ちょいちょい軽くリハビリを挟んでいく。
リハビリは基本的に高負荷で追い込むよりも、ほどほどの不可で回数を多くした方が良いらしい。
手は作業療法士に貰ったプリントを参考に行い、脚はうつぶせで膝を曲げるのを中心にハムメインで負荷をかける。
妻に見守られながら色々試してみたが、家の中と門前くらいなら杖なしで行けるようだ。
ただし段差はもちろん、道路の勾配にも慣れが必要だ。
病院という完全に水平な廊下しか歩いていなかったので、より感じるのだが道路は排水のためにかなり傾斜しているのだ。
家の中の階段は松葉杖を利用すれば上り下りすることができた。
まだまだ日常生活にも障害がたくさんある。
34日目
この日も脚と手のリハビリを行う。
夕方の涼しくなったころに家の回り100mくらいを杖なしで歩いてみた。
かなり不安定で明らかに不自然な歩き方になってしまう。
左右にガタガタ揺さぶられている感じだ。
手の方は、頑張ればなんとかビールの缶(アルミ)は開けられるがコーヒーの缶(スチール)は開けられない。
また、冷蔵庫の扉が開けられないのだ。
磁力で扉は閉じられているのだが、握力が無いので扉をつかんで引っ張ることができない。
仕方なく肘で無理やり開けることにした。
35~36日目
脚に疲労感があるため脚のリハビリは休息。
腹筋と手のリハビリを行う。
どのくらいの疲労感で辞めといた方が良いかの判断が難しいが、基本的には疲労感が翌日に残っている場合はやりすぎらしい。
37日目
この日は近所のコンビニまで歩いてみた。
往復で500mくらい歩く。
普段なら5分もかからずに辿りつくのだが、やはり松葉杖を使って歩いているとかなり時間がかかってしまう。
脚はもちろんだが、松葉杖を支える手の方にも疲れを感じる。
暑さもしんどい。
帰宅して手のリハビリをする。
回復の道のりはまだまだ長い。
以下、執筆中(2024年12月中にUP予定)
「朝起きたら足に力が入らないので病院に行ったらギランバレー症候群で即入院になったルポ~退院から職場復帰編~」への3件のフィードバック